流産や死産を繰り返すことは大変辛いものです。適切な検査や治療を行いながら、その原因に向き合い、夫婦で支えあっていくことが大切です。

辛い気持ちを1人で背負い込まず、まずは当院へご相談下さい。

不育症(習慣流産)

妊娠はするものの、流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんを得ることが出来ない状態を「不育症」といいます。年齢によっても異なりますが、一般的に10~15%は自然流産が起こると考えられています。しかし、2回続けての流産は「反復流産」、3回以上流産を繰り返す場合は「習慣流産」となります。
妊娠初期の流産の60~80%は胎児に偶発的に発生した染色体異常が原因といわれていますが、「不育症」の原因はさまざまです。流産の原因は多岐にわたり様々な検査を行っても原因をつきとめることが非常に難しいものです。毎回同じ原因で流産しているとも言い切れません。当院では、こうした状態の原因の究明・診断と治療を、専門医と相談して行っています。

<不育症の検査>
  • 内分泌代謝検査 (甲状腺機能、下垂体ホルモン、卵巣ホルモンなどの検査)
  • 子宮形態検査 (X線造影によって子宮の状態と卵管の通過性を検査)
  • 自己抗体/血液凝固系検査 (抗リン脂質抗体や、血液凝固因子に関する検査)
  • 染色体検査 など

※上記以外にも、必要に応じた検査を随時行っています。

着床不全

体外受精において良好胚を何度も移植しても妊娠しない、もしくは化学流産で終わってしまう場合には、子宮内環境に何らかの問題があることが考えられます。特に子宮内膜環境については、以下の検査を行っています。

子宮鏡検査内視鏡で子宮の内部を観察し、ポリープや筋腫などが無いか調べます。
子宮内フローラ検査子宮内に存在する善玉菌(ラクトバチルス属)のバランスについて検査します。
EMMA検査子宮内マイクロバイオーム検査。子宮内フローラと同様に子宮内に存在する善玉菌の割合やバランスについて検査します。(この検査にはALICEも含まれます)
ALICE検査感染性慢性子宮内膜炎検査。子宮内膜炎の原因として特によく認められる細菌を検出し、検出された細菌に対し推奨される抗生物質療法を提案します。
ERA検査子宮内膜着床能検査。子宮内膜組織を遺伝子レベルで検査し、着床に適した時期を判断します。胚移植での妊娠率が向上すると報告されています。