当院での治療について

当院の不妊外来では、「子供が欲しい」、「このままの方法で妊活を進めてのよいのかわからない」など、妊娠に対するご相談から一般不妊治療、高度生殖医療、不育症治療と多岐に渡る治療をご提供しています。

ここでは当院での治療を簡単にご説明いたします。
当院の治療に興味のある方、まずはご相談されたい方はお気軽にお電話ください。

不妊治療の種類・詳細、各種検査内容

女性の場合

  • ホルモン採血
    卵巣の働きを調べる検査で血液を少量採取します。検査の時期は生理直後です。
  • 子宮卵管造影検査
    精子と卵子が出会い受精を行う卵管が通っているかどうかを、造影剤を注入しレントゲン撮影にて診断する検査です。
  • 超音波検査
    超音波を使って子宮や卵巣に異常がないかどうかを調べます
  • 腹腔鏡検査
  • 染色体検査(特殊検査)
  • 診断的腹腔鏡検査および卵管通水色素検査
    卵巣から放出された卵子はラッパのような形をした卵管采に捕捉され卵管内へ取り込まれ、卵管(膨大部)の中で精子と出会って『受精』し、ひとつの『受精卵』となります。卵巣と卵管は直接つながっているのではなく、卵は卵巣の表面付近を漂っている卵管采の粘膜と接触し補足されます卵管采の変形、ひきつれや捻じれ、卵管周囲の癒着があると卵子を卵管にとりこむことができません。腹腔鏡検査は内視鏡にて、骨盤の中にある臓器(子宮、卵管、卵巣、小腸、直腸、膀胱、骨盤壁など)間に癒着がないかどうかを調べる検査です。軽度の癒着であれば検査時に剥離することも可能です。また、この検査の時に卵管の通過性をみることも可能です(通水色素検査)。1~2泊の入院で可能ですが場合によっては多少経過をみることもあります。麻酔は「挿管による全身麻酔」あるいは「静脈麻酔」で行います。
  • アルコール固定術
    この治療法は、子宮内膜症の治療に有効といわれています。「子宮内膜症」とは月経の時に剥がれ落ちる子宮内膜組織と同じものが子宮以外の場所(骨盤・腹膜表面・子宮の筋層内や卵巣など)で増殖する病気でその進行度によって4期に分類されます。初期のものでも卵管閉塞・受精卵の着床障害など不妊症の原因となります。治療法は薬物療法・アルコール固定法、手術療法とその進行度によって異なります。

    「アルコール固定術」は卵巣内に貯蓄したチョコレート嚢腫に対し行うものでとりわけ嚢腫が5cm以上の大きい場合に有効です。摘出手術に比べて、卵巣の正常部分へのダメージがかなり少なくおさえられます。嚢腫に張りを刺し内容液を吸引した後、エチルアルコールを注入して洗浄を数回繰り返すことで卵巣嚢腫が消失することも期待できます。
    全身麻酔(静脈麻酔)で行います。また日帰り治療(あるいは翌日退院)ができます。体外受精の採卵のときと同様、経膣超音波下に行いますので、手術の場合のような傷跡は残りません。
  • ヘパリン療法
    抗リン脂質抗体症候群・自己免疫異状・膠原病・血液凝固異常などがある場合に妊娠が確認されてからヘパリン(ヘパリンカルシウム5千単位×2回/日)を皮下注射します。ヘパリンは低用量アスピリン療法との併用が有効で低用量アスピリン療法に比べてより高い流産予防効果が期待できる治療法です。

男性の場合

  • 精液検査
    精子の数、動き、運動率などを調べます。3~7日間の禁欲期間をもって検査を行う事が望ましいです。