一般検査
女性
問診
問診はコミュニケーションをつくる上でも、また今後の治療を行う上でも大切な検査の一つです。生理の様子(周期、量、生理痛の程度、生理以外の出血)や既往歴、結婚、妊娠、出産歴などや不妊診察歴(前医での治療など)、性生活などについて質問します。
内診
子宮(大きさや位置)、卵巣(腫瘍の有無)の状態などを調べます。
血中ホルモンの測定
基本的にFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、E2(卵胞ホルモン)、P4(黄体ホルモン)、PRL(プロラクチン)の5項目が必要です。また、人によっては甲状腺ホルモンの測定やホルモン負荷テストを行う場合もあります。
月経時もしくは月経終了時までに行う場合と、黄体期に行う場合があります。
生理が始まった日に生理の3~5日目に不妊科診察でネット予約をして来院して下さい。
予約時間は午前8:30〜10:30、午後2:30〜3:00までとなります
AMH(抗ミュラー管ホルモン)測定検査
「卵巣年齢を測る検査」と言われ、血中AMH値から卵子がどの程度残っているか推測する検査です。AMH検査は卵子の数を推測するもので卵子の質と関係ないため注意が必要です。
35歳以上または月経不順のある方、ART治療歴がある方、婦人科疾患のある方、希望者が対象となります。月経に関係なくいつでも検査可能です。
費用:2,340円/自費6,000円
糖負荷検査
インスリン抵抗性と耐糖能異常の有無を見る検査です。
検査前日夜(午後9:00までに食事を済ませて下さい)〜絶食で来院して下さい。
水分は水・お茶なら摂取可能です。 不妊科診察でネット予約をして下さい
予約時間は午前8:30〜9:30まで
ホルモン負荷テスト(LH-RHテスト)
月経が不順である場合、その原因がどこにあるのかを明らかにする必要があります。
LH-RHテストは、LH-RH又はTRHという注射を行い、注射前・注射後30分・60分に採血をし、それぞれホルモンを測定することにより月経異常が排卵に関わるどの部分の異常によって生じているのかを明らかにする検査です。検査当日の食事は通常通り摂取頂いてもかまいません。
- 生理3~5日目 不妊科診察でネット予約をして下さい
予約時間は午前8:30〜10:30、午後2:30〜3:00まで
子宮卵管造影法
子宮の入り口より造影剤を注入し、レントゲン撮影を行い子宮の形・卵管の状態や通過性を見る検査です。一般的には月経開始から12日目頃に行います。(造影剤を使用出来ない方は、通水検査を行うこともあります)検査日までは避妊が必要です。造影剤を入れるとき多少痛みを伴いますが、個人差があり、鋭い痛みを感じる人もいれば、全く感じない人もいます。検査後は感染予防のため、当日入浴は禁止です。
超音波断層検査
子宮筋腫や卵巣腫瘍などの診断が容易にできます。産婦人科の超音波検査はお腹の上から見る検査と膣の方から見る検査があります。膣の方から見る検査が重要で、排卵の特定や子宮や卵巣の詳細な部分まで分かります。月経の周期に合わせて何度か行う必要があります。
痛みや出血などはありません。
頸管粘液検査
頸管粘液は排卵の時期を知るために採取して、顕微鏡で調べます。しかし最近では超音波で手軽にしかも正確に排卵を確認できるので、この検査を省略することも多いです。
フーナーテスト(性交後試験)
排卵日に行う検査です。医師より指定のあった日に性交後3~12時間頃に来院して頂き、頸管粘液を採取し、頸管粘液中に精子がどれくらい元気に動いているかを顕微鏡で調べる検査です。ご予約は不妊科診察でネット予約して下さい。
時間は診察の待ち時間もありますので、性交後3~10時間以内で予約をお願いします
指定された日にタイミングが取れなかった場合は、当院にキャンセルの連絡をお願いします。
男性
精液検査
男性の検査で、精液量・精子の数・運動率などを調べます。
2~5日間の禁欲期間が必要です。
予約時間は、午前8:30〜10:30 午後2:30〜3:00
必ずご主人の名前で精液検査のネット予約をして下さい。
精液の基準値と診断
基準値
- 精液量
-
1.5㏄以上
- 精液濃度
-
15×10⁶/ml以上
- 精子運動率
-
40%以上あるいは高速に直進する精子が32%以上
- 精子生存率
-
58%
診断
- 乏精子症
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1ccあたりの精子数が1500万匹以下
- 精子無力症
-
前進する精子40%未満、活発に直進する精子32%未満
- 無精子症
-
精液中に精子を認めない