広報委員より       No.250 2021年3月号

COVIT-19により、日常生活が崩壊し、ストレスの多い日々をお過ごしかと思います。ワクチンの接種も始まり、少しでもこの状況が改善されることを切に祈るばかりです。

さて、コロナウイルスが蔓延してから、ニュースや報道番組において、数値やグラフを目にする機会が多いと思います。また、「エビデンス」、「医学的根拠」など聞きなれない言葉を耳にすることも多いと思います。科学がこんなにも身近な存在になっている、稀な状況です。今回は以前のレディース通信でも触れた論文について、さらに掘り下げてご紹介したいと思います。

「研究活動の一環として論文投稿がある」

論文を書く意味とはいったい何なのでしょうか?具体的な例でいうと、治療成績を向上させるために当院が取り組んだ情報を公表することになります。手の内を見せるようで、病院にはマイナスなのでは?と思われるかもしれません。しかし、論文を投稿することで、間接的に全世界で不妊に悩んでいる患者様のお手伝いが出来るということになります。この方法は成功率が高い、この方法なら低いなどデータを積み重ね、エビデンスに則った正しい情報を公開することができるのです。正しい情報を基に治療することで、成績の向上が期待できます。コロナウイルスにおいても同様であり、正しい情報を公開することで感染防止や万が一、感染した場合における早期の回復に繋がるのです。

 

当院における研究活動(論文投稿)

当院は院長先生を中心とし、積極的に研究活動に取り組んでいます。

当院長である竹内一浩医師は、医学博士でもあり外来診療以外に研究活動もライフワークにしております。培養室では、院長先生の指導の下、研究活動に従事しており、学会発表や論文投稿も行っています。 このたび、院長先生および培養室において投稿していた論文が受理され掲載が決定しました。 院長先生は、着床前診断の過去、現在、未来について論じた内容です。 

培養室は、胚盤胞の凍結融解に関する内容になります。これからも治療成績の向上を目標とし、研究活動に取り組んでいきたいと考えています。