広報委員より No.234 2019年10月号
10月に入り朝、夕涼しい日々が増えてまいりました。季節の変わり目は体調を崩してしまいがち、十分気をつけてお過ごしください。今月は、外来や母親学級等で質問の多い葉酸についてご案内いたします。
- 葉酸とは
葉酸は水溶性のビタミンB群の一つ。新しい赤血球を作ったり、DNA合成に重要な働きをします。
- なぜ葉酸が必要?
妊娠初期、まだ妊娠に気づかず過ごされている方も多いですが、お腹の中では胎児の細胞分裂が最もさかんに行われ、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高い時期でもあります。葉酸摂取だけで発症を予防できるものではありませんが、葉酸を一定量摂取することよって発症のリスクの低減が期待できると考えられています。厚生労働省は、妊娠を計画している女性は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスがとれた食事が必要であると勧告しています。
- 一日に必要な摂取量は?
葉酸には食品に含まれているポリグルタミン酸型とサプリメントに含まれているモノグルタミン酸型の2種類があります。食品に含まれているポリグルミン酸葉酸の吸収率は、約50%といわれおり、食物から摂取した葉酸は、約半分しか利用できていないことなります。そこで、サプリメント等を上手に使いバラ
ンスよく栄養素を摂取する必要があります。
当院でも葉酸サプリを扱っております。質問やサンプル希望の際は
お気軽にお声をおかけください。